SKE48の経験がモータースポーツで生きる。梅本まどか語るラリーの魅力 (2ページ目)

  • 川原田剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 能登直●写真 photo by Noto Sunao(a presto) 磯貝琢哉●動画 video by Isogai Takuya

ラリーではドライバーのナビゲーションを行なう梅本ラリーではドライバーのナビゲーションを行なう梅本ーーラリーでコ・ドライバーを務めていますが、どのような役割を果たすのですか?

梅本 シンプルに言うと、ドライバーのナビゲーションです。ラリーはドライバーとコ・ドライバーがタッグを組んでスペシャルステージ(SS)と呼ばれる競技区間をタイムアタックするのですが、ドライバーは視覚だけに頼って走るのではなく、コ・ドライバーがコースや路面の状況を記した「ペースノート」から読み上げた指示を聞きながら運転します。

 競技中は、ドライバーが気持ちよく走れるようにノートを読むタイミングがすごく大事です。リエゾンというSSとSSの間の移動区間にもドライバーのモチベーションが上がるようにほめたり励ましたりしながら、スケジュールを管理し、さらにチームと連絡を取ってクルマの状況を相談したり、情報収集をしたり......。やることがいっぱいあります。

ーーコ・ドライバーをしていて、最も大変なことは何ですか?

梅本
 始めた時に周囲から一番に心配されたのが揺れに対するクルマ酔いです。でも私は、クルマに限らず、船でも、人生で一度も酔ったことがないので、そこは強いと思います(笑)。

 大変なのはやっぱりペースノート作りです。ドライバーによって作り方が変わってくるのが難しいところ。例えば、ラリーではコーナーの角度の大きさを数字で示すのですが、細かく指示を出してほしい人もいれば、逆に細か過ぎると嫌がる人もいます。ノートを読み上げるのは日本語ではなく英語じゃないとダメという人もいますし、ドライバーによってさまざま。苦労はありますが、うまく合わせられてドライバーが気持ちよく走ってもらえた時は快感です。

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