元SKE48梅本まどかの今。コ・ドライバーとしてラリー世界選手権出場へ

  • 川原田剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 能登直●写真 photo by Noto Sunao(a presto) 磯貝琢哉●動画 video by Isogai Takuya

ーーSKEの仕事で鈴鹿サーキットを訪れなかったら、そのままアイドルを続けていた可能性もありますか?

梅本
 そうかもしれません。大学時代に、学割があるうちにと思って、自動二輪とオートマチック限定の免許を取りましたが、グループにいた時は(規則で)乗れなかったですし、クルマやモータースポーツとは無縁だったはずです。

 免許を取った後に、劇場で「取りました!」とファンの方に報告したら、(スタッフに)裏に呼び出されて、「何を言っているんだ。乗っちゃダメだぞ!」って怒られて(笑)。だからグループを卒業したら、絶対にクルマかバイクを買おうと考えていました。

 実際に卒業後、それまでの貯金を全部はたいてホンダのCB400スーパーフォアを購入しました。それから、事務所の方が「(モータースポーツが)そんなに好きなら、関連の仕事も探してみよう」と言ってもらえて、現在のバイク雑誌のコラムやレポート記事の仕事につながっていきました。

ーー2016年にSKEを卒業し、その後はアイドルではなくモータースポーツの世界へ本格的に進もうと思ったのはどうしてですか?

梅本
 やっぱりクルマやバイクの免許も取っても、ずっと乗れなかったり、レースにも行けなかったりで、「好きなことしたい!」という思いがずっとありました。一方で踊ることも好きだったので、アイドル活動とモータースポーツを天秤にかけたことは何度かありました。

 あと、年齢のこともあります。アイドルはいつか卒業しなければなりません。卒業する頃には、オリンピックやパラリンピックの選手に話を聞いて、競技を紹介するような仕事をいただいたり、地元のサッカーチーム名古屋グランパスのテレビ番組でMCをしたりしていたので、伝える仕事をやっていきたいと思いました。いろんな人の話を聞いて、伝えるのが好きなんです。

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