レッドブル・ホンダ、仕切り直しの3連戦。マシン挙動は改善されてきた (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by Boozy

 イレギュラーなグランプリでは、各チームの臨機応変さや対応力が問われてきた。だが、レギュラーのグランプリでは実力のすべてが問われることになる。

「レースを振り返って、どこがうまく行かなかったか、悪かったか、次に向けてどうしようかというのは、当然ながらいろんな領域について毎晩やっています。車体、パワーユニット、車体とパワーユニットの融合した部分、それぞれ細かく話をして改善策や対応策を打っています。

 ただ、前回のトルコGPの場合は極度にグリップの低い路面コンディションでのレースでしたから、残り3連戦の通常のコンディションでのレースに直接生かせるかというと(対策が正しいかどうかの)評価が同じようなコンディションのコースに行かないと見えない部分もあると思います」

 車体面では、前戦トルコGPに投入した小さなアップデートはうまく機能し、マシン挙動を安定させていたとフェルスタッペンは語る。

 極めて滑りやすい特殊なコンディションではそれを十分に評価することができなかった。だが、アレクサンダー・アルボンも同じようにその効果を実感し、フリー走行で好走を見せたのはいい兆候だと言えそうだ。

「速く走るためには、マシンに対する自信が必要だ。とくに限界ギリギリで常に走る時には、挙動が一貫したものであって欲しいし、シーズン開幕当初はリアエンドの難しさに手を焼いた。ただ、そのフィーリングはよくなってきている」(アルボン)

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 フェルスタッペンも、その効果をバーレーンで確認するのが楽しみだと語った。

「ああいうコンディションだったから判断するのは難しいけど、金曜のとてもトリッキーなコンディションでもマシンバランスは満足できる状態だった。トルコに持ち込んだいくつかのパーツはポジティブなフィーリングだったし。

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