美人レーシングドライバー小山美姫はストイック。F1という夢に向かう (2ページ目)

  • 川原田剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 能登直●写真 photo by Noto Sunao(a presto) 磯貝琢哉●動画 video by Isogai Takuya

日々、トレーニングに英語の勉強に取り組んでいるという小山日々、トレーニングに英語の勉強に取り組んでいるという小山ーートレーニングと英語の勉強漬けの毎日を送っているようですが、何か息抜きはありますか?

小山 まったくないですね。私はもっと若いときに散々遊んできたので、遊びたい気持ちがないんです。あと遊んでしまうと、またそっちの世界へ行っちゃうかもしれないですし(笑)。今、好きなことをやらせてもらっているので、どんなにしんどくても苦にならないです。むしろ、目指すものがある毎日って幸せだなと感じています。

 若い頃はペンなんか持ったことはなかったです。でも、それは今のためだったんだなと思うぐらい毎日持っています(笑)。とにかく自分に足りないところを補うために、ひたすら勉強やトレーニングをしている感じですね。

ーー今年9月に全日本F3の後継シリーズといえるフォーミュラリージョナルの第3戦(富士スピードウェイ)に参戦しました。久しぶりのレースはどうでしたか? 

小山
 レーシングカーを走らせるのは約1年ぶりでしたが、楽しかったです。すぐに慣れましたが、正直、一周目はすごく速く感じましたね(笑)。 

 Wシリーズで1年間戦い、知らないサーキットでも、決められた時間内で「早く速くなる」ことを学んできたので、それを活かしたいという思いでレースに臨みました。結果は残せず(7位/5位)悔しい気持ちはありますが、「早く速くなる」という自分の課題に対し、少しは成長できたのかなと感じました。 

 このレースでは、テストがすごく少なく、悪天候にも見舞われたのですが、第1レースの予選を4番手でまとめることができました。決勝では人生で初めてストール(エンジン停止)を経験して最後尾に落ちましたが、そこから追い上げていいタイムでラップを重ね、最終的に7位まで順位を上げることができました。内容としては良かったと思います。 

 第2レースのタイムは良くありませんでしたが、最後まで諦めずに1台を抜いて、5位入賞でした。スポット参戦で勝てるほどレースは甘くないですが、常に勝利を目指して走るのがドライバーです。またチャンスがあれば、国内でもレースに参戦したいです。

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