レッドブル・ホンダ、埋まらない絶対差。だが退屈レースが一変、好機はくる (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by Boozy

 僕は優勝争いがしたい。ただ、夢を見るのも期待を抱くのも自由だけど、現実的でなければならない。無茶な夢を抱いているばかりでは、それは実現しない。努力し続けるしかないんだ。

 でも、今日だってとても退屈なレースだと思っていたら、残り3周でいろんなことが起きた。だから僕は、来週もトライするよ。プッシュし続けて、いい結果を手にしたい」

 RB16のパフォーマンスが圧倒的に不足しているなか、開幕戦のリタイアのあとに3戦連続で表彰台を獲得しているのは、フェルスタッペンのドライビングによるところが大きい。

 現実を直視し、可能な対策は打ち、パッケージが持つ最大限の力を引き出す。今のレッドブル・ホンダにできるのは、それだけだ。

 チャンスが落ちてくるのを待つのではなく、自分たちの力で掴み取りに行けるようになるまで、チームもドライバーもパワーユニットマニュファクチャラーも、すべてが一体となって前進を続けて行くしかない。

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