フェルスタッペンにGTドライバーが挑戦!バーチャルレースなら勝てる? (5ページ目)

  • 川原田剛●取材・文 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

 今回、シミュレーターの件でいろいろと話しましたが、やはり、リアルがあってのバーチャルだと思います、バーチャルはどんどん進化していますが、リアルの世界がある以上、僕はそっちを大事にしたい。コロナ禍で、なかなか人と会えず、コミュニケーションを満足に取れない経験をし、リアルの大切さがあらためてわかりました。早くファンのみなさんが会場に来て、レースを楽しめるようになってほしいと強く願っています。

ーー最後に、2020年シーズンのスーパーGTへの意気込みをお願いします。

塚越 本当にたくさんの人の尽力のおかげで、シーズン開幕を迎えることができます。主催者、スーパーGTの関係者、ファンのみなさんに心から感謝しています。そして、医療従事者の方々が頑張っているからこそレースができることを忘れてはいけないと思っています。

 僕自身、レースができる幸せをあらためて感じています。ドライバーとして、とにかく魅力ある走りをして結果を出すことでレースファンや関係者への恩返ししたいです。コロナ禍に苦しむ人に少しでも勇気を与える走りができるように全力で戦いますので、ぜひスーパーGTの開幕戦に注目してほしいです。

【profile】塚越広大 つかこし・こうだい
1986年、栃木県生まれ。父親の勧めで6歳からレーシングカートに乗り始め、2004年に鈴鹿レーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)に入校、首席で卒業。同スクールのスカラシップ制度によりフォーミュラドリーム(FD)に参戦し、05年にはシリーズチャンピオンに輝く。06年から全日本F3選手権にステップアップし、07年のF3マカオGPでは2位表彰台を獲得。08年に渡英し、F3ユーロシリーズにフル参戦。09年からは活動の場を再び日本に移して、国内トップカテゴリーであるスーパーフォーミュラとスーパーGTで活躍。20年、スーパーGTではケーヒン・リアル・レーシングに所属し、ホンダNSX-GTをドライブする。

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