2020.07.14

レッドブル・ホンダ、完敗。自信は木っ端微塵に打ち砕かれた

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by Boozy

メルセデスAMGに完敗を喫したレッドブル・ホンダメルセデスAMGに完敗を喫したレッドブル・ホンダ 「もちろん、彼は僕のラップタイムを知っているし、ギャップがどうなっているかも知っている。彼は常にマージンを残して(こちらのペースに合わせて)ペースをマネジメントしながら走っていた。僕がプッシュすれば、彼もプッシュするだけ。単純に僕らが遅すぎた」

「開幕戦ではメルセデスAMGと戦えたはず」という手応えを掴んでいたのも、それはフェルスタッペンがわずか11周で終わってしまったからであって、レースを続けていれば後半はこのように引き離されていたのかもしれない。もしくは、メルセデスAMG勢がギアボックスのトラブルを抱えていたから戦えたのかもしれない。

 第2戦で突きつけられた現実は、まさしく「完敗」としか言いようのないものだった。

 メルセデスAMGと比べると、中低速コーナーでは上回っているものの、ストレートで失っているというデータだったと、レッドブル陣営は言う。

 しかし、それはパワーで劣っている、という単純な話ではない。今のRB16のパッケージで速く走るためには、ダウンフォースをつけてコーナリング速度を維持するしかない、ということだ。すると、コーナーでは同等だが、ストレートでは遅いマシンになってしまう。

「僕らはストレートでかなり失っている。ストレートでのパワーも、グリップも、もう少し必要だ。マシンとパワーユニット、両方を見直して改善に全力を尽くさなければならない」(フェルスタッペン)

 これは、メルセデスAMGのトト・ウォルフ代表の「我々が負けているのはターン3とターン4で、ストレートと高速コーナーでは我々のほうが速い」という言葉とも一致する。

 もちろん、フロントウイングの右側翼端板やリアウイングの翼端板にダメージを負っていたことも、多少は影響しただろう。データ上はダウンフォース発生量の低下が表われていたという。しかし、フェルスタッペンは無線で言われるまで気付かなかったくらいだから、それほど大きなロスではなかったのだろう。