レッドブル・ホンダ、空力開発に迷い。2台リタイアも見せていた実力と光明 (6ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by Boozy


 純粋なレースペースという点ではフェルスタッペンが、戦略も含めたチーム全体の能力という点ではアルボンが、結果にこそつながりはしなかったものの、それぞれこの開幕戦で実力を証明してくれた。

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表はこう語る。

「結果が残らなかったのは残念だが、マックスはボッタスと同じペースで走ることができていたし、戦略的には我々のほうがシャープだった。アレックスには勝つチャンスさえあった。2台とも、ある段階までは優勝できるところにいたんだ。レースペースではメルセデスAMGと戦えることもわかった」

 この開幕戦で自分たちのポテンシャルをフルに引き出したい、と語っていた田辺テクニカルディレクターも、その点に関してはホーナーと同じ意見だ。

「アルボンが(レース終盤に)ひとりソフトタイヤでハミルトンを抜いて、その先どうなったのかという希望的観測も持てます。レース戦略をうまくやったのが大きかったとはいえ、それも実力のうち。我々のパフォーマンスを発揮したうえ、レースでの対他競争力が見えたのではないかと思います」

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