レッドブル・ホンダ、空力開発に迷い。2台リタイアも見せていた実力と光明 (5ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by Boozy


 2台ともまったく違う症状で、アレックスのほうはちょっとミスファイヤ的な症状が出てパワーダウンしました。(前兆はなく)急にで、開幕前テストなどこれまでに一度も出たことのない症状です」

 ホンダは5日後に迫る第2戦シュタイアーマルクGPに向けて、大急ぎで原因究明と対策を迫られることとなった。

 フリー走行からマシンの挙動が安定せず、予選ではメルセデスAMGに0.5秒差をつけられ、決勝ではノーポイント。ただ、絶望的な結果かといえば、ひとつも光明がなかったわけではない。

 フェルスタッペンは「間違いなく楽勝で表彰台は獲れていたはずだし、3位なら上々のシーズンスタートだった」と語った。

 アルボンはレースペースがやや遅くメルセデスAMG勢についていくことはできなかったものの、レース終盤のセーフティカー導入時にピットインしてソフトタイヤに交換すると、ハードタイヤを履いたままのメルセデスAMG勢に襲いかかった。ハミルトンと接触して後退したものの、そのまま行けば自身初の表彰台どころか、優勝を飾っていた可能性も高かった。

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