レッドブル・ホンダ、空力開発に迷い。2台リタイアも見せていた実力と光明 (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by Boozy


開幕戦でまさかのリタイアとなったフェルスタッペン開幕戦でまさかのリタイアとなったフェルスタッペン そんな矢先の11周目、フェルスタッペンのパワーユニットが突然止まり、失速した。

 セッティングの変更による再始動を試みるが、何をやってもマシンのECU(エンジン・コントロール・ユニット)がエラーを検知。ハードウェアを壊さないようにアンチストールシステムがオンになり、前に進んで行かない。

 ピットに戻ってステアリングを交換しても、パワーユニットの再起動をかけても、その症状は変わらず。結果、リタイアを余儀なくされてしまった。

 そしてレース終盤には、アルボンもコース上にストップしてリタイア。いずれもパワーユニットに関連する電気系統のトラブルだった。だが、その2台はそれぞれ異なる問題だったと、ホンダの田辺豊治テクニカルディレクターは説明する。

「レッドブルの2台は、電気系と思われるトラブルでリタイアとなりました。(パワーユニットの電気系には)要素がたくさんありますので、今のところ片っ端からあたって現在進行形で調査中です。

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