「今季F1は絶対おもしろい」超A級の三つ巴に名カメラマンが太鼓判 (3ページ目)

  • 川原田剛●取材・構成 text by Kawarada Tsuyoshi
  • 村上庄吾●撮影 photo by Murakami Shogo

 そうは言ってもモーターホームの中でよくスマホで遊んだりしていますけど(笑)。まあ、そういう自分だけの時間は人間誰しも大事じゃないですか。あれだけ集中して走り、ブリーフィング、サイン会などのイベントをこなし、ゆっくりする時間もほしいわけです。イベント期間中の忙しさでいえば、ちょっと昔とは比較にならないのかもしれませんね。

●ハミルトンにとって最大のライバルとなると目されている若手ドライバー、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とシャルル・ルクレール(フェラーリ)はどんな印象を持っていますか?

熱田 ルクレールはまだ22歳と若いのにベテランのように穏やかで、落ち着き払っているような印象です。写真を撮られることにも全然抵抗がなくて、「撮りたいならどうぞ撮ってください」という感じです。全然ピリピリしていない。フェルスタッペンも自然体ですね。キミ・ライコネン(アルファロメオ)みたいにカメラから隠れることはないです(笑)。
ピット内のシャルル・ルクレール。ベテランのような落ち着きがある(熱田護・撮影)ピット内のシャルル・ルクレール。ベテランのような落ち着きがある(熱田護・撮影)桜井 ルクレールはフェラーリという大看板を背負っているのに、そんな重圧を感じているようにまったく見えません。彼とフェルスタッペンはもう完全に新世代の人間です。今、F1には20人のドライバーがいますが、フェラーリとレッドブルという一流マシンをドライブし、2人はまるでゴーカートにでも乗っているかのように自由気ままにやり合っています。

 あのスピードであんなに激しく、超接近戦のバトルができるようなドライバーは、世界最高峰のF1といえども他にいません。昨年のイギリスとオーストリアのバトルは本当にすごかった。普通、1、2回仕掛けると、バトルは決着します。でもイギリスでのふたりは毎周のようにやり合いました。「いつまでやっているんだよ」って思いながらも、ワクワクしながら撮影していましたから(笑)。

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