F1ホンダ、頂点へ自信あり。
言い訳なしで「技術と技術の勝負」
1年前のオーストリアで勝利を手にした時は、「エンジン11ポジション2」から始まって「ポジション7」まで攻めていき、次戦以降の分のダメージ蓄積を前借りしてでもパワーを捻り出した。だからこそのオーバーテイク劇だった。
それが今年は、もっと攻めて使えるようになる。耐久性を持たせておけば、そういうことができるようになるのだ。
「今回開発を進めたのは信頼性が一番大きいんですが、信頼性が高くなればよりパワーモードを使うことができます。燃焼系も若干上がっていて、燃焼系以外にもターボを変えています。HRD Sakuraでの耐久性確認の結果と合わせて、どういう使い方でどう攻める、どう守るということを考えています」
開幕戦オーストリアGPに投入するスペックで、ホンダは2020年シーズンを最後まで戦わなければならない。信頼性対策のための変更は許されているとはいえ、その修正にはライバルメーカーの合意も必要となるため、パワーアップにつながるような変更は許されない。
ぶっつけ本番のリスクを避けるため、アルファタウリは6月24日にイモラ・サーキットで、レッドブルはシルバーストン・サーキットで、2020年型マシンにスペック1.1のパワーユニットを搭載してシェイクダウン作業を行なった。
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