佐藤琢磨、開幕戦で超がっかり。コロナ対策の一環でマシン修復が間に合わず (4ページ目)

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano
  • photo by USA TODAY Sports/Reuters/AFLO

 その結果、チップ・ガナッシ・レーシングがエンジニアリング部門の能力の高さを発揮。5回のシリーズタイトル獲得歴と現役最多勝利数を誇るスコット・ディクソンが、その経験もフルに活かして圧倒的パフォーマンスを披露し、優勝を飾った。

 200周のうちの157周をリードしての圧勝は、彼にとっての通算47勝目、テキサスでの4勝目となった。また、ディクソンの連続優勝記録は16シーズンへと伸ばされ、AJ・フォイトに並ぶ18シーズンでの勝利という記録も打ち立てた。

 ポール・ポジションを獲得したのは昨年度シリーズ・チャンピオンのジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)。昨年のテキサスのウィナーだが、今年はマシンのセッティングがタイヤに負担をかけるものとなっていたため、ディクソンを相手にトップをキープすることができなかった。

 重量の増えたマシンでの初レースであることなどを考慮し、今回のレースではタイヤ1セットで走れる最大周回数が35周に制限される特別ルールとなっていた。それでもペンスキー勢はタイヤの消耗が早く、ニューガーデンは3位でのゴールが精一杯だった。

 ディクソンはレース後、次のように語った。

4 / 7

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る