F1ドライバーの引退後。セカンドライフは億万長者、大統領候補も (4ページ目)
自らのチームを持つというのは、自然な流れのようだが、実は最も難しい道なのかもしれない。
かつてグラハム・ヒル、ジャック・ブラバム、エマーソン・フィッティパルディ、ジャッキー・スチュワート、アラン・プロスト、鈴木亜久里など名だたる選手が自らチームを立ち上げ、F1に挑んだ。しかし、それらの大半が数年の活動期間でチームの解散を余儀なくされている。
鈴木亜久里は2006年に「スーパーアグリ」のオーナーとしてF1に参戦したが、2年半で活動に終止符が打たれた。鈴木は「F1はとんでもないお金がかかる世界。今後、プライベーター(独立系チーム)が成り立っていくのは難しい」と語った。現在は、スーパーGTでチーム運営をしながら、日本人若手ドライバーの育成に精を出している。
「スーパーアグリ」時代の鈴木亜久里(写真左)と、当時ドライバーだった井出有治
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