父の教えを実践するベッテルの人柄は、愛車を見ればわかる (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

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 彼はサーキットでの人生と、プライベートの人生をはっきりと線引きする。妻や子どもたちをサーキットに連れてこないのも、SNSを一切やらないのも、そういう理由からだ。レースから離れたベッテルは、いつも気さくで飾らず、純朴なドイツの田舎生まれの青年のままだ。

 あのヘッドフォンでいったいどんな音楽を聴いているの? そう問うと、ベッテルは少し照れながら答えた。

「きっと君たちは知らないと思うけど......ドイツのフォークソングとかだよ」

 一番好きなアーティストはビートルズだというベッテルは、ほかのF1ドライバーたちが好むようなオシャレでハイソなライフスタイルとはほど遠い、古きよき時代を愛好する素朴な人間だ。

 自宅のガレージには古いクルマやバイクをコレクションし、滞在先ホテルからサーキットまでバイク通勤が可能なハンガリーGPなどは、自分のバイクを持ち込んで毎日ツーリングを楽しむ。ピカピカに磨き込まれた1970年代のSUZUKI T500を見れば、彼がどんな人間なのかがわかるだろう。

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