ルクレールもアルボンも本気。F1バーチャルGPのポテンシャルは高い (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • photo by AFLO


 また、マシンの挙動もゲームっぽさはほとんどなく、外から見れば実車に近い動きをしているように見える。カメラワークも多岐にわたっていて、中継映像のようだ。

 ただし、最も大きな魅力は、ドライバー同士が繰り広げるバトルの質の高さだ。現役のF1ドライバーが6名ほど参加しているだけでなく、現役テストドライバー、元F1ドライバーや下位カテゴリーの若手たちも本気でしのぎを削っている。

 それも、ゲームだからと無茶な走りをするのではなく、実車と同様にお互いに敬意を持ち合って、限界ギリギリの接戦を展開。時には、実車ではリスキー過ぎて踏み込むことのできない領域まで攻め、それでも接触することなくコーナーをクリアしていく。

 ルクレールやアルボンなどは徹底的に勝利にこだわり、最後まであきらめずに全力で戦い続けていた。現実のF1とは違い、チームごとのマシン性能差がないため、より明確にドライバーたちの実力差が映し出される。

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