MotoGPスズキが「バーチャル囲み取材」を開始。ライダーたちの今の思いは (7ページ目)
このような形の〈バーチャル囲み取材〉が、今後、他のチームやメーカーにも広がっていけば、レース再開の見通しが立たない今の状態でも、各陣営はメディアに対して何らかの話題を提供する一助になり、活字やWebメディアを賑わす効果もあるだろう。
とはいえ、もちろんそれはバーチャルレースと同様に、あくまで本物の代償行為にすぎない。生身の身体で時速350kmの攻防を繰り広げる興奮や、勝負を終えた彼らのナマの感情をうかがえる現場取材と比べれば、やはり微温感は拭いきれない。
それでも、世界選手権のトップ選手とこのような形で意思疎通できる技術の進歩には感心するし、そして、それだけになおさら、バーチャルではない〈ホンモノ〉の取材を再びできる日を早く取り戻したい、という思いも新たにする。
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