MotoGPスズキが「バーチャル囲み取材」を開始。ライダーたちの今の思いは (4ページ目)

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira


 Moto2やMoto3になれば、国籍のバラエティはさらに多い。各チームのスタッフや運営サイドの現場要員をどれほど減らしてみたところで、結局のところ、従来どおりに陸路や空路の自由な移動が確保されない限り、レースを実施することは難しいだろう。

 また、安全なレースの開催ということを考えると、コースマーシャルやメディカルスタッフ等の救急救命人員を削ることはおそらく不可能だし、その意味では、マシンに万が一のトラブルが生じる可能性を考慮すれば、安全を技術面から支える人員、すなわちバイクメーカーやパーツメーカーのエンジニアも必ずレースに帯同する必要があるだろう。

 ......等々、これらの条件を考慮していくと、観戦客の有無や現場要員の多寡にかかわらず、人とモノの移動がかなりの度合いで平時に近い状態に戻らない限り、やはりレースの開催は相当に難しそうだ。

 このようにシーズン再開時期は、当面のところまったく見通せない状況だが、このストレスを少しでも解消すべく、DORNAは本物のMotoGPライダーたちが公式ゲーム『MotoGP 19』で優勝を争うバーチャルレースを企画し、好評を博している。

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