女性ドライバー、タチアナ・カルデロンがSF参戦もコロナ禍で一時帰国 (3ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文・撮影 text & photo by Yoshita Tomohiro


「実は(入国が)あと1日遅れたら、日本に入ってこられない状況でした。参加する海外ドライバーたちの状況も聞いて、周りのチームも早めに日本に呼ぶという情報をキャッチしました。当初は金曜日(3月20日ごろ)に来る予定をしていたんですが、それを我々も急遽早めて彼女を呼び寄せて、来日したのは3月18日でした。

 ただ彼女たちも、今の情勢で出国するリスクもあります。スペインに住んでいて、ずっと家から出られない状態が続いているなかで、『果たしてテストに行っていいのか?』という不安もあったと思います。そんななかで、なんとか来てくれました」(道上監督)

 まさに紆余曲折を経て、ようやくこぎつけたスーパーフォーミュラでの初テスト。初走行前のカルデロンは"ようやく乗れる"という安堵感にも似た表情を見せた。

 今回の富士公式テストでは、新型コロナウイルスの影響により、一般のパドックエリアの入場は禁止。関係者には事前の問診票提出や、チームごとでの濃厚接触が起きないようにピット間隔を空けたり、パーテーションで仕切りを作るなど、徹底した対応がとられた。

3 / 7

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る