スーパーGTでも寂しい光景。トヨタ、日産、ホンダの仕上がり具合は? (2ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 無観客でのテストとはいえ、会場には45チーム(台)のドライバー・スタッフに加えて、取材に来たメディア関係者、そして岡山国際サーキットやGTアソシエイションの関係者も含めると、500人以上がサーキットに集結した。そのため、サーキットに入場する関係者全員に問診票の事前提出を義務づけたほか、毎朝の検温を含めた健康チェックも行なわれた。

 さらに、取材するメディア関係者には全員、マスクの着用を義務づけ、サーキット内には各所でアルコール消毒液を設置。徹底したコロナ対策が施された。

 このように厳戒態勢のなかでの実施となったが、今回のテストでは今シーズンの見どころがいくつか垣間見えた。

 トヨタ、日産、ホンダが参戦するGT500クラスは、2020年からドイツツーリングカー選手権(DTM)との共通技術規則「クラス1」に基づいたマシンを導入。3メーカーが新型マシンを製作し、今季参戦する15台が初めて揃った。

 2日間のテストはあいにく雨まじりの天候となり、各車とも思うようにテストメニューをこなせない姿が見られた。さらに、新型コロナウイルス関連で3月上旬に予定していたメーカーのプライベートテストが一部中止を余儀なくされたことも影響し、新車を熟成させるためには「まだまだ時間がほしい」と本音を漏らすチームも少なくなかった。

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