F1開幕目前。メルセデスAMG対レッドブル・ホンダ、速いのはどっち? (6ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)


 しかし、レースシミュレーションではマクラーレンやルノーと同等ながら、彼らに比べるとややタイヤのデグラデーションが大きい。レース巧者で知られる彼らだが、その本領を発揮するためにはタイヤマネジメント面をもう少し磨く必要がありそうだ。

 メルセデスAMGに似たルックスばかりが取り沙汰されたレーシングポイントRP20だが、その本質はレッドブル型の前傾角(レーキ角)を強くつけたマシン作りから、メルセデスAMG型のローレーキ角へとコンセプトをガラリと変えたことにある。このコンセプトの最適解がメルセデスAMGのマシンであることは当然であり、それを模倣するのは極めて妥当なことだ。

 ところが、リアカウルの絞り込みなどは、ワークスチームにしかできない攻めた設計を採用していない。よく見れば、W10とは別物のマシンだ。彼らが新しいマシンコンセプトを素早くモノにし、タイヤマネジメントを向上させられるかどうかが活躍のカギになってきそうだ。

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