F1開幕目前。メルセデスAMG対レッドブル・ホンダ、速いのはどっち? (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)


 フェラーリは、テスト最終日にようやくレッドブルと同等か、やや速いくらいのレースシミュレーションを敢行することができた。だが、現状でこの2チームに遅れを取っていることは彼ら自身が認めている。

 目標であったコーナリング性能は達成できたものの、ドラッグ(空気抵抗)が大きくなりすぎてストレート車速が伸びないという、昨年とは真逆のクルマになってしまった。

 もちろん、ウイングを寝かせてダウンフォースを削ればドラッグは減る。だが、それではコーナーで滑ってしまい、タイヤをうまくマネジメントすることはできず、トータルでは遅くなってしまう。

 マシンのダウンフォースを維持しながらドラッグを削る開発をここから始め、2強に追いつくべく努力を続けるのか、それとも2020年の選手権争いは断念して、2021年型マシンの開発にシフトするのか。フェラーリは苦渋の決断を迫られることになりそうだ。

 また、中団グループの争いも、読むのが難しい。

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