佐藤琢磨、インディカー11年目の挑戦。
マシン変更をチャンスにできるか
「昨シーズンまでのパフォーマンスとデータをチェックし、自分たちの弱点を克服すべく風洞実験、シミュレーター、7ポストリグ(サスペンションのシミュレーター)を用いたテストで、新しいセッティング開発を目指してきました。それらのセッティングが実際のコースでも効果を示すのかを今回確認ができ、いいと思われるものもありました。予定していたテスト項目はほとんどこなせましたが、2日間のはずが、半日しか走れなかったに近く、フラストレーションの溜まるテストになりました」
COTAでの日程を終えた琢磨は険しい表情だったが、それでも「開幕までに今回集めたデータを解析し、準備を整えます」と前を向いた。
さらに開幕の10日前には、バンピーなことで有名なセブリングインターナショナルレースウェイでストリートコース用のテストを行なった。この日は13台が同じコースを走ったが、琢磨は13台中12番手のタイムしか出せず、チームメイトのグレアム・レイホールも11番手。RLLの準備が順調に進んでいないことが明らかになった。
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