長島哲太、Moto2初優勝。最終ラップ、亡き友・富沢祥也を想った (4ページ目)

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira

 金曜とセッションと土曜の予選を終え、Moto3クラスでは日本人の鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)がポールポジションを獲得した。

 日曜の決勝レースでは、鈴木は序盤から最後までトップ集団を争ったものの、結果は5位。鈴木がポディウム登壇を逃した一方で、2列目5番グリッドからスタートした小椋藍(Honda Team Asia)が、序盤にやや出遅れたところから終盤に見事な追い上げを見せて、3位表彰台を獲得した。

 このレースのあと、日没後の18時にスタートするMoto2クラスが、今回の開幕戦ではメインイベントとなる。このレースでドラマチックな初優勝を達成したのが、長島哲太(Red Bull KTM Ajo)だ。

 現在27歳の長島は、2014年にMoto2クラスへのフル参戦を開始した。この年はシーズン途中のイギリスGPでセッション中に他車の転倒に巻き込まれて右脚を骨折し、以後のレースを棒に振った。2015年と2016年は選手権のランクを落としてFIM CEVレプソル選手権を戦いながら捲土重来を狙い、2017年にMoto2へ復帰を果たした。

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