長島哲太、Moto2初優勝。最終ラップ、亡き友・富沢祥也を想った (2ページ目)

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira

 MotoGPクラス22名の選手や、チームメンバー全員がごっそりといなくなったこともあって、ただでさえ人気の少ない砂漠のなかのサーキットは、例年以上に閑散とした雰囲気だ。

 走行に先だつ木曜には、レースを運営するDORNAスポーツ社CEOのカルメロ・エスペレータが第2戦のタイGPを、10月4日決勝の秋開催へ順延することを発表。これにより、MotoGPクラスのシーズン緒戦は、ひとまず4月上旬にテキサス州オースティンで行なわれるアメリカズGPとなることが決定した。

 しかし、この決定もあくまで暫定的なもので、ウイルスの蔓延状況や世界各国各地域の検疫対策がさらに厳格化されれば、レースの開催はさらに先送りされることは必至だ。

 実際に、レースウィークの走行が始まってからアメリカでは、オースティンで最大の集客力を誇るSXSW(サウス・バイ・サウスウェスト)の中止が発表され、このイベントの2週間後に予定されるMotoGPアメリカズGPも開催が危ぶまれる状態だ。

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