レッドブル・ホンダ、準備万端。ストレートでもライバル以上の速さの可能性 (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)


 フェルスタッペンは晴れ晴れとした表情で、その感触を話した。

「ハッピーだ。それはもうこれ以上、マシンの開発をプッシュしなくてもいいという意味ではなくて、(現時点で)マシンのフィーリングがとてもいいからだよ。開幕に向けて、いい準備ができたと思う。やりたかったことはすべてトライできたし、クルマのフィーリングもいい。最後に6日間のテストのすべてをまとめ上げることもできたしね」

 フェルスタッペンは中速のターン13やターン5で何度もスピンを喫し、最終日はアレクサンダー・アルボンもターン12でスピンオフを演じた。それだけに、RB16は昨年型と同じようにリアのスタビリティ(安定性)や風に対するセンシティブさの問題を抱えているのではないか、という声もパドックで囁かれた。

 もちろん、フェルスタッペンはこれを否定。スピンはバルセロナに吹き荒れていた突風のせいであり、空力に強く依存している今のF1マシンなら誰にも起こり得ることだと説明した。

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