レッドブル・ホンダ、準備万端。ストレートでもライバル以上の速さの可能性 (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)


 最もソフトなC5タイヤを履いたボッタスに対し、フェルスタッペンは1段階硬いC4タイヤ。C4とC5には0.4〜0.5秒のタイム差があるということを考えれば、実質的にフェルスタッペンのほうが速い。また、C3タイヤで記録した1分16秒384から換算すれば1分15秒584相当になり、フェルスタッペンはボッタスがテスト前週に記録した1分15秒732と同等か、それ以上の速さがあったということになる。

 もちろん、上位チームは実力を隠すために、ある程度の燃料を搭載して重い状態で走るのが定石である。それぞれがどのくらいの"重り"を積んでいたのかは、チーム自身にしかわからない。10kgで0.2〜0.5秒もタイムに差が出るのだから、単純な最速タイムの比較だけで物事を語ることはできない。

 それでもレッドブルにとって大きかったのは、空力をアップデートし、セットアップを煮詰め切った最終日の最後2時間のマシンが、極めてフィーリングのいい状態に仕上がっていたということだ。

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