メルセデスAMG、衝撃の新マシン。革新的システム「DAS」とは何だ? (6ページ目)
これによって、コーナリング時と直線走行時で異なるトー角に調整できるようになる。コーナリング時は両フロントタイヤを(上から見て)ハの字型に開いて回頭性を確保し、ストレートではDASを機能させてトー角を減らし(トーイン側にして)、空力抵抗を極力減らしてストレート速度を稼ぐというものだ。
これらに加えて、メルセデスAMGはリアサスペンションにも何らかの仕掛けを持っていることを示唆している。外観は昨年型とほとんど変わらないように見えても、その中身は革新的なアイデアで大幅に進化している別物だ。
これら2チームに比べると、フェラーリはノーズもワイドなままで、やや旧態依然とした印象が拭えない。テスト前半の3日間でもトラブルが続いたりと、順調とは言えない様子だ。
全体として見れば、今年のバルセロナ合同テストでは、どのチームも昨年のように予想外のマシン挙動に苦戦するような様子は見られなかった。これは昨年からの正常進化型であり、1年間の走行データに基づいて開発されたマシンだからだ。
6 / 7