MotoGP3年目の中上貴晶がテストで予想外の苦戦。「ズキンとくる」 (6ページ目)

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira

―― パワーは18年型よりもかなりありますか?

「そうですね。乗っていてもそれは感じます。回転数も上がっていて、そのぶんパワーが出ていることは音や加速の感覚でも掴み取れます。トップエンドになった時でも頭打ち感がないので、速いと思います」

―― 今年はMotoGP3年目です。年々、周囲の期待と自分の目標は高くなっていくと思うのですが、自分ではどのようなターゲット設定をしていますか?

「2年目の昨年は、常にトップテン以内、という目標がありました。オランダでケガをするまでは着実にクリアしていたし、悪い時でもぎりぎりシングルポジションでレースをできていました。3年目はマシンのパフォーマンスも上がっていて、目標は必然的にもう一段階上げてトップシックスに行く必要があると思うので、そこを狙っていきたいと考えています」

―― 表彰台もはやく経験したいですね。

「そのためには常に安定してトップシックス圏内にいないと、チャンスも転がってきません。去年はトップテンぎりぎりくらいのところにいて、チャンスがある時は、たとえばムジェロ(第6戦・イタリアGP)で5位、という結果も獲得できました。

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