MotoGP3年目の中上貴晶がテストで予想外の苦戦。「ズキンとくる」 (3ページ目)

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira

―― 右肩の手術だから、コーナーとしては肩が入っていく右のほうがきついのですか? あるいは左に旋回して右肩を張るときのほうがが厳しいのでしょうか?

「左コーナーも厳しいんですが、スピードがどんどん上がるとバイクは重くなっていくので、左から右へ切り返す時の力が弱いし、その時にどうしても痛みが来てしまうので、まだまだですね。ブレーキングでも、直立状態のホールドはうまくできても、そこから先の倒し込みで、たとえば右でハンドルを切る動作の時にももちろん力がいるので、タイムラグがあって一発で決まらないんですよ」

―― 思っていたよりも厳しい状態ですね。

「そうですね。この2月のセパンテストで万全な状態に戻ることを目指して早めの手術を決断したんですが、ここまで痛みが響いているのと、動きの悪さもちょっと残っているので、それが予想外です。ここまで苦戦するとは、正直思っていなかったですね」

―― 事前に予想していた回復度と比べると、現状の治り具合はどれくらいですか。

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