MotoGP3年目の中上貴晶がテストで予想外の苦戦。「ズキンとくる」 (2ページ目)

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira

―― 内視鏡手術だったので、触る部位を極力小さくした、ということだと思っていたのですが......。

「そうですね。肩の脱臼グセの補強が手術の主な目的だったのですが、それ以外にもドクターから言われたのは、肩の中の軟骨が散らばるような状態になっていて、それが原因で痛みが生じていたのだ、ということでした。剥離した部分が広かったようで、脱臼グセの補強に加えて軟骨の手術をしたので、回復までには時間がかかるとは言われました」

―― どういうところに影響が出ますか? やはりブレーキング?

「乗ってみると、ブレーキングはそうでもありませんでした。そこはひと安心だったんですが、実は大丈夫なのはそこだけで、肩が縮まると痛みが出て動きも悪く、ひっかかるような感じになってしまいます。ある状態になるとズキンと(痛みが)くるので、ハングオン(コーナリングでバイクの内側に身体を大きく落とす動作)していった時の収まりが悪い感じはありますね。自然な動きをできていない、というか」

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