MotoGPは「新・戦国時代」へ突入!今シーズン覇権を握るのは誰だ? (4ページ目)

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira


 一方、ディフェンディングチャンピオンのマルケスは、昨年11月末に右肩の手術を実施後、250時間のリハビリを行なって今回のテストに臨んだ。しかし、まだ期待していたほどには調子が戻っていない、と正直な状況を明かした。

「この3日間で、体調が日に日によくなってきたのはよかったけれども、昨日も今日も昼の休憩の時はかなりくたびれていた」

 そう話す彼に、現在の回復度合いを尋ねてみた。

「何パーセントくらい、というのは難しいけれども、とくにこの筋肉(三角筋)だけについては60パーセントくらい。他の筋肉は100パーセントに近い状態だけどね。バイクに乗る際に三角筋はあまり影響しないと思っていたら、実はけっこう影響した。

 このコースはとくに体調に厳しいので、この3日間はかなりハードだった。でも、ここで苦労をしておけば、カタールのレースには十分に対応できることになる」

 今回のテストでは3日間総合で13番手だったが、積年のライバル、ドヴィツィオーゾが述べた「彼のことだから、開幕までには間に合わせてくるよ。100パーセント、疑問の余地はないね」という言葉は、おそらく全選手共通の心理だろう。

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