MotoGPは「新・戦国時代」へ突入!今シーズン覇権を握るのは誰だ? (2ページ目)

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira


「路面温度が58度のなかで、非常にいいペースを刻めたし、すべての周回で去年のレースよりも速いペースで走れた」と、一発タイム、レースシミュレーションともに上々の手応えで、セパンテストを締めくくった。

 レースを想定したアベレージタイムに関して、多くの選手が今回のテストで言及していたのは、アレックス・リンス(チーム・スズキ・エクスター)とマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)の2名だ。

「リンスは速いし、ビニャーレスもレースペースがいい。このふたりが速いライダーの双璧だろうね」(マルケス)

「今回のテストからわかるのは、マーベリックがレースシミュレーションでとても力強かったということ。リンスも気持ちよく走っていた」(アンドレア・ドヴィツィオーゾ/ドゥカティ・チーム)

 去年のチャンピオンとランキング2位の選手が揃って同じような指摘をしているのは、非常に示唆的だ。

 リンスは昨年、第3戦・アメリカズGPでバレンティーノ・ロッシ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)を抑えて初優勝を飾り、その後、第12戦・イギリスGPではマルケスを相手に最終ラップの最終コーナーで劇的な逆転優勝を遂げた。今回のテストでは、クアルタラロから0.101秒差の総合3番手タイムで締めくくった。

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