F1若手で一番速いのは誰だ。日本人ドライバー誕生も目前に迫っている (7ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)


 松下はGP2時代を含めてこのカテゴリーで4年を過ごしてきたものの、チーム体制がよくないなかで2シーズンを戦わなければならなかった。その間にチームメイトだったセルゲイ・シロトキン(ロシア・24歳)とアレクサンダー・アルボンは、その後に実力を示してF1にステップアップを果たしている。

 それだけにF2の各チームは松下の力量を正確に把握しており、今年もその腕を買われての起用となったようだ。

 ふたりともにランキング4位以上の結果を残さなければ、F1に必要とされるスーパーライセンスは取得できない。なおかつF1にステップアップするためには、ホンダとレッドブルの関係値を考慮しても、レッドブルもしくはアルファタウリにシートが空かなければ難しいだろう。

 しかしFIA F2で力量を示せば、テストやFP1出走、リザーブドライバーといったステップが見えてくる。今、ふたりの日本人ドライバーはその目前まで来ているというわけだ。

 彼らがいかに速くF1までにステップを駆け上がるか、楽しみにしたい。

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