F1若手で一番速いのは誰だ。日本人ドライバー誕生も目前に迫っている (6ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)


 彼らがF1にどんな未来を描こうとしているのか、それが感じられる70年目のF1世界選手権になりそうだ。

(10)日本人F1ドライバーはいつ誕生するのか?

 2019年は山本尚貴(31歳)がスーパーフォーミュラとスーパーGTのタイトルを手にスーパーライセンスを取得し、日本GPのFP1に出走した。だが、それ以上の発展はなく、レギュラーシートの候補にはならなかった。

 FIA F2に参戦した松下信治(26歳)も、常に上位を争う速さを見せたもののトラブルや不運も多く、スーパーライセンスを取得することはできなかった。

 2020年はFIA F2に角田裕毅(19歳)と松下が参戦する見込みで、彼らがスーパーライセンスとF1昇格を目指す。

 角田はレッドブル・ジュニアドライバーとして、ヘルムート・マルコからの評価も高い。昨年はFIA F3初年度で、チーム力が乏しいなかでも健闘を見せて勝利も収めた。

 FIA F2は3年、4年とキャリアを重ねて頭角を現わすドライバーも多く、ステップアップして初年度で結果を残すのは難しい。昨年末に参加したテストでも適応に苦労したようだが、F1よりも1年先駆けて18インチタイヤが導入される2020年開幕前の2回の合同テストで、どこまで適応できるかが重要だ。

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