レッドブル・ホンダ「タイトル奪還」のリアル度。2020は「収穫の年」 (7ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 その一方で、ハースやアルファタウリがトップチームとの技術提携によって、戦力を向上させている。昨年は空力開発に問題を抱えたハースも今季はそれをしっかりと修正して、再び中団トップ争いに加わってくるだろう。

 レーシングポイントはストロール家の資金で施設の増強が進み、2020年はイチから作り直したマシンで挑む。新体制のシーズンとなるため、飛躍が期待される。対して、アルファロメオやウイリアムズは今年も苦戦が予想されている。

 中団グループの各チームは3強に比べてリソースが限られているがゆえに、マシンが大きく変化する2021年に向けて、より早く舵を切りたいところでもある。開幕時点でパフォーマンスが十分でなければ、そのマシンを改良して2020年の結果を追求するより、2021年型マシンで大浮上を狙うほうが現実的だからだ。

 2020年の中団グループの争いは、もしかするとここ数年ではあり得なかったほどの"早期離脱"や"早期決着"が見られるかもしれない。

(後編)へ続く>>>

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