レッドブル・ホンダ「タイトル奪還」のリアル度。2020は「収穫の年」 (3ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 もちろん、3強チームの各マシンにはそれぞれ特性があり、サーキットによって得手・不得手は出てくるだろう。しかし昨年とは違い、どのグランプリでも優勝争いを繰り広げることができる速さがあれば、レッドブルのチーム力とマックス・フェルスタッペンの腕なら、いよいよ頂点への道も見えてくる。

 レッドブルは、ホンダとタッグを組んだ2019年は「移行の年」、そして2年目の2020年は「収穫の年」と位置づけており、今年は2013年以来遠ざかっているタイトル奪還を現実的な目標としている。フェルスタッペンにとっては初、そしてホンダにとっても1991年以来のタイトル獲得の可能性は十分にありそうだ。

(5)トロロッソから改名。アルファタウリ・ホンダの3年目は?

 今年から、トロロッソは名称がアルファタウリに変わった。2年間のホンダとのタッグを経て、彼らは確実に強力になってきている。

 昨年からギアボックスや前後サスペンション、油圧系などのメカニカル面を、レッドブルの前年型マシンからそのまま継承することとなった。それにより、チームは独自開発が義務づけられている空力開発に専念し、限られた予算を効率的にマシン性能につなげることに成功した。

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