今季F1注目ポイント。ハミルトンが
シューマッハの記録を塗り替えるか

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

(2)ドライバーズチャンピオンの栄光は誰の手に?

 昨年はシーズン途中に勢力図が激しく移り変わる展開となったが、2020年は同レギュレーション2年目とあって、トップ3チームの実力は拮抗するものと思われる。

 各チームのマシン作りも、メルセデスAMGは昨年の弱点であったストレートを強化、フェラーリは低速コーナーを強化と、それぞれがお互いに近づいていくような方向性となるだろう。

 レッドブル・ホンダはまだハッキリとした方向性は提示していないものの、昨年から何かひとつが尖ったマシンというよりも、各要素の平均点の高いマシン作りを目指しそうだ。そういう意味では、2020年は3強が同じような平均点の高いマシンパッケージへ収束していくと考えられる。

 そんななかでドライバーズチャンピオンを争うのは、やはり6度戴冠のルイス・ハミルトン、フェラーリと2023年までの長期契約を結んだシャルル・ルクレール、そしてレッドブルの「絶対的エース」マックス・フェルスタッペンということになるだろう。

 3チームの実力が拮抗すれば、ドライバーズチャンピオン争いもこの3人の激しい三つ巴の争いになる可能性は高い。

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