スーパーフォーミュラ王者決定。ニック・キャシディが1年越しのリベンジ (3ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 昨年獲得できなかった王座を奪還するため、今季のキャシディは常に完璧を求めた。それゆえにチームと衝突する場面も多々あったが、それもすべてはこの栄冠を勝ち取るためだ。

「トムスは本当に完璧なチームだと思っている。だけど、僕はチームに対してさらにプレッシャーをかけた。細かいところを完璧にして、ベストを尽くすアプローチが大事だと考えていたから。でも、今回はパーフェクトなレースだったと思う。チームもすべてを出し尽くして、がんばってくれた」

 今週末には、スーパーGT最終戦・もてぎが開催される。キャシディはそこでも年間王者になる可能性を残している。昨年の山本に次ぐ史上5人目の「国内トップレース二冠達成」なるか。キャシディの戦いは、まだ終わっていない。

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