レッドブル・ホンダ、新型燃料投入。チーム一丸「鈴鹿スペシャル」で戦う (4ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 そんなレース週末に向けて、レッドブルもトロロッソも、ともに戦ってきたホンダの面々の気持ちを汲み取り、「特別なレース」という気持ちで臨んでいる。レッドブルの地元オーストリアGPで田辺テクニカルディレクターが自らHRD Sakuraに確認を取って「エンジン11ポジション5」の攻めの指示を出したように、ホンダが特別な思いで望む母国レースにチーム側も最大限の攻めの姿勢を持ち込んでくれている。

「昔の鈴鹿スペシャルのように、今のレギュレーション上ではそういうもので戦えませんが、燃料はひとつ新しいアイテムとして戦うことができます。それと、鈴鹿ということを念頭に置いてメンバーが一丸となって戦うことが、気持ちとしての鈴鹿スペシャルかと思っています」

 自分たちの力のすべてを出し切り、自分たちに勝つこと――。それが地元鈴鹿でホンダに課せられた使命だ。それを果たすことができれば、どんな結果になろうとも悔いは残らない。最後に田辺テクニカルディレクターはこう意気込みを語った。

「行けるところまで行く。4台完走して、4台入賞して、スタッフとしてこのクルマに関わっている人間がミスなく、自分たちの持っている限られた力を最適に使って、ドライバーに気持ちよく走ってもらえるように。そして、結果につなげられればと思っています」

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