2019.10.01

レッドブル・ホンダふんばり時。
鈴鹿前2強へ追いつけ追い越せなるか

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

レッドブルは車体面でも開発に遅れを抱えている メルセデスAMGは来季型マシンの開発にリソースを傾注しているため、ここ数戦はアップデートが入っていない。レッドブルも似たような状況にある。その一方で、フェラーリが新型ノーズを投入して苦手だった低速コーナーの速さを身に着けてきた。それがシーズン後半戦の勢力図が変化した大きな要因になっている。

 田辺テクニカルディレクターは語る。

「フェラーリに関しては、フロントノーズを入れたのが明らかに効いている。ただ、相手が何をして速くなったかはわかっても、自分たちが何をすればそこに追いつくのか、それはわかりません。相手が進化したと見ているので、常に新しいものを入れて改善しようとはしています」

 ただし、フェラーリが速いのはストレート区間と低速コーナーだ。空力性能が問われる中高速コーナーでは速くない。

 次はいよいよ、日本GPだ。レッドブルと組んで上位を争っているからには、期待もこれまで以上に大きくなる。

 世の中の期待が大きくなった分だけ個人的なプレッシャーも大きいと、田辺テクニカルディレクターは苦笑いするが、鈴鹿で優勝が狙えると言える状況でないこともしっかりと認識している。

「レースをやっているからには、いつも勝ちにこだわってやっています。ただし、自分たちのポジションを見失わずにやっていますので、(優勝することが)非常に難しい状況だということも認識しています。現段階で言えるのは、『(鈴鹿は)4台入賞・4台ポイント獲得』がいいところだと思っています」

 ただそれは、あくまでシンガポールとロシアで大苦戦を強いられた現段階での話だ。鈴鹿までの1週間あまりで、どこまでこの差を挽回することができるか。厳しい現実を突きつけられたからこそ、鈴鹿に向けて最大限の努力をするしかない。

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