レッドブル・ホンダへの期待高まる。再びフェラーリを速さで凌駕するか (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 現時点での天気予報では、金曜日までこの暑さが続くものの、土曜日以降は雨の確率が高く、気温は大幅に下がることが見込まれている。

「金曜が異常に暑くて、その後の予報は日に日に変わっていますから、その後どう動くかを見ながら予選・決勝に向けて準備をしていかなければなりません。あまり(気温が)下がりすぎてもコンディションが変わってしまうので問題です。(土日は)10何度も下がるといった話もありますから、それをうまくマネジメントできるように走っていきたいと思っています」(田辺テクニカルディレクター)

 金曜は目一杯クーリングして走りながら、10度以上も涼しくなる予選・決勝に向けてセットアップを進めなければならない。また、金曜以降に予報が外れることも想定して、暑さからタイヤを守るためのセットアップも考慮しておかなければならない。

 つまり、金曜の結果がそのまま予選・決勝につながらない可能性も高い。非常に難しいレース週末になりそうだ。

 もし予選・決勝が雨となれば、それはどのチームにとっても2019年型マシンで初めて走る本格的なウェットコンディションということになる。となれば、まったく事前データのない状態で用意したイニシャルセットアップの出来と、そこから1日以内でのファインチューニングの善し悪しがレースを左右することになる。

「その点に関しては、レッドブルはいつもすばらしい仕事をしてきたので、まったく心配していないよ」

 そう語るのは、ピエール・ガスリーだ。前戦イギリスGPで上位争いを繰り広げ、ようやく長い不振のトンネルから脱した感がある。

「大きな何かではなく、すべては小さなことの積み重ね。あらゆる部分を正しく理解し、最大限のパフォーマンスを引き出せるようにすべく、チームとともに徹底的に改善した。まだパーフェクトではないけど、さらに進歩するために改善を継続しているよ」

 それは、チームとしても同じことだ。

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