2019.02.15

ホンダF1・モータースポーツ部長を直撃。
新型PUの仕上がりは?

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

ホンダF1山本雅史モータースポーツ部長インタビュー@前編

 いよいよ、レッドブル・ホンダが始動する。

 ホンダにとっては、真の意味でF1のトップチームと組み、F1のトップレベルで戦うのは栄光を極めた1990年代の第2期以来のこととなる。

 ホンダのパワーユニットRA619Hを搭載したレッドブルの新車RB15は2月13日にシルバーストンでシェイクダウンが行なわれ、18日から始まるバルセロナ合同テストでシーズン開幕に向けた最後の準備に入る。

 それを目前に控えたホンダの山本雅史モータースポーツ部長に、今の心境を聞いた。

ホンダ青山本社ビル1階に飾られたトロロッソ・ホンダの前で撮影「本当にいい形でシーズンを迎えられます。シーズンに向けた準備をしている現段階では、今までにない楽しみなシーズンになると思っています。個人的にはワクワク、ドキドキで、『今シーズンはどうなっちゃうんだろう!?』という気持ちですね」

「F1界で最高の車体性能を誇る」と言われるレッドブルと組むこと、そして自分たちが作りあげてきた2019年型パワーユニットRA619Hの仕上がり――。それが、大きな期待をもたらしている。

 もちろん、ホンダにとって今のF1のトップレベルで戦うのは、実質的にこれが初めてであり、ホンダはまだ勝ち方を知らない。だからこその不安もある。

「正直に言うと、期待と不安が50%・50%で、若干ポジティブ寄りかなという感じです。去年はトロロッソと非常にいいコラボレーションができたと思うし、けっして悪いシーズンではなかったけれど、思ったよりも結果が出なかった。そういう意味では、反省点も多かったと思います。昨年までいろいろ経験してきたので、(その経験を生かすという意味で)今年は楽しみですね。

 話を聞くまでもなく、モノを見ればレッドブルとトロロッソの違いは十分に感じ取れるくらい違う。物作りにしても、考え方にしても、トップチームとそれ以外との差というのは大きい。もともとの目指す場所が違うから、トップチームにはトップチームの考え方があるし、僕らとしても初めて第2期の頃と同じスタートラインにようやく立つことができたな、というのが正直なところです」