MotoGP今季初テスト。ドゥカティ上位独占もライバルへの警戒怠らず (3ページ目)

  • 西村章●取材・文・撮影 text & photo by Nishimura Akira

 コンディションやコース特性が大きく異なる次のカタールテストでも同様の好内容を発揮すれば、開幕戦でトップ争いに食い込んでくることは確実だ。さらに、シーズン好スタートを決めて勢いに乗れば、今年のリンスは優勝候補の一角を占める重要な選手になるだろう。

 また、昨シーズン苦戦を強いられたヤマハ陣営は、決勝レースでタイヤが急激に消耗してパフォーマンスを落としてしまうためにライバルたちについていけない、という大きな課題を抱えていた。今回のテストでは、その問題は着実に改善傾向にあると、ビニャーレスとロッシはともにコメントしている。

 ふたりとも「やるべきことはまだたくさんある」と言いながら、確実に調子を取り戻しつつあるのは明らかで、これもまた激戦のシーズンを予感させる要素のひとつになりそうだ。

 次回のカタールテストは、今月23日から25日の3日間、レースウィークのスケジュールに合わせてナイトセッションのテストとして行なわれる。この内容次第で、今年の勢力関係がかなり明らかになってくるだろう。

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