2019年のF1を大胆予想。
レッドブル・ホンダは平成のうちに勝てるかも
中団グループのトップに立ち、表彰台に手を伸ばすことはできるかもしれない。だが、常に上位で争い「4強」になるというのは現実的でないように思われる。
一方、昨年のハースは取りこぼしが多かったものの、車体性能は高かった。また、フェラーリ直系の提携チームはアルファロメオ・ザウバーとなり、今年はフェラーリのチーフデザイナーを務めていたシモーネ・レスタが製作指揮を執ったマシンとなる。
昨年のフォースインディアは、財政難でパーツ製造ができないほど開発が滞るような状況で戦いながら、中団トップの速さを維持してきた。マシンパッケージもさることながら、レース戦略やチーム運営の面で極めて安定しており、効率的な戦い方ができるチームだ。
そのフォースインディアは今季からチーム名がレーシングポイントとなり、ランス・ストロールの父ローレンスを筆頭としたコンソーシアムから潤沢な資金を得て戦うことができる。昨年8月というけっして遅すぎないタイミングでその移行が果たされているだけに、彼らが初めて実力をフルに発揮して生み出すマシンの性能には注目が集まる。
そしてトロロッソ・ホンダは、レッドブルの昨年型マシンをベースに共用可能なパーツを多く使う。パワーユニットよりも後方はレッドブルの最新型マシンと同じになるなど、車体のレッドブル化が進む。
つまり中団グループでは、メルセデスAMG(フォースインディア)対フェラーリ(ザウバー)対レッドブル(トロロッソ)の代理戦争が繰り広げられることになる。コーナリングマシンのトロロッソに対し、フェラーリユーザーはパワーユニット性能を生かしたマシンになるはずで、フォースインディアはメルセデスAMG同様にオールマイティな総合力での勝負だ。
となれば、グランプリごとにサーキット特性によって勢力図が刻々と入れ替わるはず。そのなかからルノーが抜け出すことができるのか、それとも他のチームがトップに立つのか、予測不可能でエキサイティングな戦いが繰り広げられることになりそうだ。
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