2018年のF1振り返り。ホンダの出来は予想以上だったのか? (2ページ目)

  • 米家峰起●取材・文 text by Yoneya Mineoki
  • 桜井淳雄●撮影 photo by Sakurai Atsuo(BOOZY.CO)

 それが兄弟チームであるレッドブルとの提携締結に結びついたことは疑いようのない事実であり、レッドブルがホンダに寄せる期待の根拠でもある。

 結果はランキング9位という残念なものに終わったが、レッドブルという誰もが認める最速車両を作りあげているトップチームが認めるだけの内容を示すことができたことも、また事実なのだ。

(5)大型新人シャルル・ルクレールはどれだけすごい? → 【結果】○

 フェラーリの育成ドライバーとしてGP3、FIA F2を連続で制し、2018年にザウバーからF1デビューを果たしたシャルル・ルクレール。速さだけでなくメンタルの強さも兼ね備えており、2019年のフェラーリ入りも噂されると1年前に書いたが、実際にそのとおりの結果となった。

 シーズン序盤戦は挙動の定まらないマシンに苦戦を強いられ、スピンなど些細なミスもあった。だが、第4戦・アゼルバイジャンGPでマシンセットアップの方向性を見出し、リアの安定感が増してからは快走を見せ、次々と入賞を重ねていった。そして結果もさることながら、記憶にもしっかりと刻まれる走りを披露していた。

 本人いわく、「周りが自分に何を期待するかではなく、自分がやるべき仕事に集中しているからプレッシャーは感じない」。

 新人らしからぬ成熟度合いをみせ、キミ・ライコネンを押しのけて本家フェラーリ入りを決めたルクレールは、「ナンバー2を受け入れるという条件つきなら、このオファーは受けていない」ときっぱり語るなど、すでにマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と並んで次世代のスター候補生と目されている。

(6)伝説のアルファロメオ、F1復帰はいかに? → 【結果】○

 アルファロメオのF1復帰に注目が集まったが、フェラーリとアルファロメオを傘下に置くフィアットがザウバーをフェラーリのBチーム化し、レッドブルとトロロッソのような関係になると予想した。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る