「F1の夢はあきらめない」。松下信治が名門F2チームから欧州再挑戦 (5ページ目)
ホンダもHFDP(ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト)のヨーロッパでのマネージメント体制を一新して、これまで以上に現場により沿った環境を整えようとしている。ドライバー個人のケアはもとより、F2やF3のパドック内での政治的な駆け引きも上位争いに加わるためには重要な要素であるだけに、これまでHFDPに足りなかったこうした部分の進歩にも期待がかかる。
来季、松下はFIA F2でランキング4位以内に入ればスーパーライセンスを取得する要件が整う。
2度目の挑戦に世間では批判的な声があることも知っている。しかし、松下は2019年の結果で応えると言い切った。
「これが最後のチャンスだと思うし、気分は楽ではないですよ。でも、今の僕はあの時よりももう少し肩の力を抜いて楽しくレースができると思うし、そのプレッシャーを今までよりも楽しめそうな気がしています。
まずは自分の実力を100%出し切ることが目標ですね。今は『まぁ見ていてください』としか言いようがないけど、とにかく(今年の結果ではなく)来年の僕の走りを見て判断してほしいです」
2019年、F1という夢へ向け、最後の挑戦をする松下信治に期待したい。
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