元F1王者のJ・バトン、辛くもランキング
首位をキープも本音がポロリ
さらにバトンを苦しめたのが、オートポリスのコースレイアウトだ。コース幅が狭く、旋回時間の長いコーナーが多い。決勝ではそんなコースをGT300のマシンも掻き分けながらバトルをしていかなければならず、経験不足が露呈する結果となった。バトンはKeePer TOM'S LC500z(ナンバー1)とZENT CERUMO LC500(ナンバー38)に立て続けに抜かれてしまい、一気に6番手まで後退する。
「前半スティントはいろいろタフだったけど、一番問題だったのがGT300との混走だ。オートポリスは単独で走るぶんには問題ないけど、GT300のマシンがどっちに動くのかがすごくわかりづらい。38号車に抜かれたときも、GT300を処理するラインを見誤ってしまってポジションを奪われた。富士や鈴鹿で簡単だったけど、ここは難しいなと感じた」(バトン)
100号車は24周目にピットインして山本と交代し、最終的に5位でフィニッシュ。表彰台獲得は叶わず、ドライバーズランキングで1号車に並ばれることになった。だが、上位入賞回数の差でポイントランキング首位の座はキープ。最終決着は、次の第8戦・もてぎに持ち越しとなった。
「1号車に同ポイントに並ばれてしまって厳しい状況だ。先日、もてぎの公式テストに参加したけど、そのときの調子もあまりよくなかった。だけど、もてぎはオートポリスとは違って混走は楽に感じたので、チャンスは十分にあると思う。
チャンピオン争いに絡んだ状態で最終戦を迎えられるのはうれしいことだ。でも......正直、大変だよ。僕はまだ各コースの特徴をよく知らない部分もあるし、GT300の処理に関しても勉強している最中だ。これらは1年経験していればトップを狙える自信はあるんだけど、今は学びながらやっている状況なので......タフに感じることもある。
2 / 3