ホンダかレクサスか。スーパーGT王座争いは最終戦決着へ (3ページ目)

  • 吉田知弘●取材・文 text by Yoshita Tomohiro
  • 吉田成信●撮影 photo by Yoshida Shigenobu

 この優勝によって、平川とキャシディは100号車の山本/バトンとランキングで並ぶことに成功した。最終戦の舞台となるツインリンクもてぎは、レクサス勢――とくにトムスが得意としているサーキットだ。チャンピオンシップの風向きは、1号車のほうに流れが傾いた雰囲気もある。

 だが、平川もキャシディも、ホンダの予選での速さには警戒している。

「予選で前に行かれてしまうと厳しいので、油断はできないなと思っています。100号車だけを見て、彼らより前でゴールすることだけを考えていきたい」(平川)

「もてぎは追い抜きが難しいサーキットだから、予選が重要になる。ホンダ勢は予選が強いので、それにどう対処できるかが問題だ」(キャシディ)

 第6戦・SUGOが終わった時点では「ホンダ優勢」という流れだったが、今回のオートポリスでレクサス勢は完全に悪い流れを断ち切った。昨年のGT500王者が連覇を決めるのか、それとも100号車がホンダ勢に8年ぶりの栄冠をもたらすのか――。11月11日、最終戦のツインリンクもてぎで2018シーズンのチャンピオンがついに決する。

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