佐藤琢磨がキャリア3度目の優勝。
アクシデントを味方にレースを支配

  • 天野雅彦●文 text by Masahiko Jack Amano 松本浩明●写真 photo by Hiroaki Matsumoto

 ストリートのロングビーチで初優勝し、スーパースピードウェイのインディ500で2勝目を挙げた琢磨は、ポートランドで常設ロードコースでの初勝利をマークした。次はショートオーバルでの優勝が目標となる。

 チャンピオン争いのほうは、スタート直後のアクシデントに巻き込まれたディクソンが5位フィニッシュ。レース前半はトップ争いの主役だったロッシは8位だった。

 これでパワーとニューガーデンには逆転タイトルの可能性がほぼなくなり、最終戦ソノマはディクソン対ロッシのチャンピオン争いとなる。2人のポイント差は29点。最終戦はダブルポイントで、優勝すれば100点を稼げるため、ロッシの逆転は十分に可能だ。若きアメリカンの初タイトル獲得はなるか。それとも、ベテランのディクソンが逃げ切って5度目の栄冠を手にするか。

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